株価暴落でも失敗しない資産運用方法は日本円を組み込むこと

  • 2019年3月26日
  • 2019年3月26日
  • 投資

資産運用をしている中で一番気になるのは、いつ株価が暴落するのかということだと考えています。

しかし、私は株価はそもそも予測できないものであり、株価暴落を予測することは一般人には不可能と考えています。

そして、株価が暴落したら株を購入しようと身構えていても、いざ株価暴落相場に向き合う相場を眺めるだけで精一杯で、案外何もできないものです。

では、来るべきリーマンショックのような株価の暴落に向けてどういったことをやればいいのでしょうか。

それは、下記の私の記事でも軽く触れていますが、株価暴落が来ても大丈夫なように強い精神力を持っておくことと、事前にリスク管理しておくということです。

株価が暴落・急落したときに買えるか?リーマンショックの経験から検証

株価暴落に備えて3つのできること

まず一つ目が暴落に備え、メンタルを整えておくということです。

暴落相場はその日その日の相場に振り回され、想像以上に激しく厳しいものです。

あらかじめ株価相場がどうなったら、自分はどう行動するというルールを決めておくことでメンタルを保ちやすくなります。

①レバレッジ投資には手を出さない

レバレッジ投資や信用取引は預けている金額の何倍もの額を取引できる投資法です。100万円で200万円分の取引をすれば、リターンも同時にリスクも2倍になる訳ですので、単純にリスクが大きくなりがちです。

また、レバレッジ投資と一口に言ってもさまざまな種類があり、その豊富なレバレッジ投資の商品を、例えば株と債券に振り分けるなど、投資資産配分をうまく組み合わせてリスクを低減することもできるので、一概にレバレッジ投資=危険ということはできませんが、リスクが高くなることは紛れもない事実です。

それに、例外的にFXとか一部のレバレッジ投資には金利コストがかかってこないものもありますが、レバレッジ投資の場合にはたいてい手数料以外にも金利コストがかかるためおすすめできません。

この金利コストが大きな問題で、投資信託でいうと基準価格から引かれていくだけなので、運用報告書等にも記載されておらず非常に把握しづらいコストです。

金利コストというのは考え方は単純で、レバレッジ投資はお金を借りて投資するわけです。預かり資金100万円で200万円分の取引をしようとすると当然お金を借りることになります。もちろんお金を借りるとなると、ただで貸してくれる訳ではありませんので、利子がかかってきます。

この利子に相当する部分が金利コストとして、レバレッジ投資をいた際にかかってくるのです。

しかもこの金利コストが決して無視できるような小さいものではなく、投資信託の信託報酬が0.2%とかいう時代なのにもかかわらず金利コストは数%単位でかかる場合もあるので、特に注意が必要になります。

よって、レバレッジ投資はリターンが大きく魅力的な反面、ポジションが大きくなりがちなこと、金利コストが不明瞭かつ大きいものであることからリスク管理をしづらい投資方法であるため、おすすめできません。

②株価暴落の相場では、どう行動するかあらかじめルール化しておく

株価下落時は市場全体が「今買うやつはバカだ」と言わんばかりの総悲観になっているので、その中で買いに向かうのはかなりの勇気が必要です。

なぜならば買った次の日に日経平均株価が3%以上急落するといったことも珍しくないからです。個別銘柄の場合は10%以上下げることも充分にあり得ます。

ただ、これだけ暴落が怖いといえど、株は安い時に買いたいというのは当然の心理でそれ自体は正しい行動ですので、仮に急落時、暴落時に相場に向かいたい場合は、下記のようにあらかじめルール作りをしておくべきだと私は考えます。

例えばこれから株を買おうと思っていらっしゃる方であれば、最高値から20%安くなったら買い増す。

すでに積み立て投資をされている方であれば、日頃からキャシュをある程度残しておき、最高値から20%安くなったらキャッシュを投入する。

など、相場に振り回されないためにも具体的な数値を基準としたルールを設けておいた方が行動しやすいかと思います。

私自身は今現在、三菱UFJ国際投信のeMaxis Slim SP500(アメリカのSP500という指数に連動する投資信託)に積み立て投資をしていますが、最高値から20%下落したら、いつでも投入できるようにポートフォリオの中の3割程度は現金(日本円)で保有しています。

そしてその20%下落したら仕込むというルールはその時の社会情勢、周りのニュースがどうであれ、粛々と従うべきなのです。

要するに、自分の中でルールを決めて、それを徹底するという明確な意思をもつことで、自分の中での「感情」を排除できます。

リーマンショックのような暴落相場では株価が大きく動くときは、たいていもっと上がるだろう、もっと下がるだろうといった相場に対して余分な感情が入ってきます。

その感情が時に株価を下落させ過ぎたり、上げすぎたりさせる要因の一つになりますので、自分の中で明確にルール化することで、余分な感情抜きにしたトレードができるはずだと考えております。

③株価が暴落しても良いようにリスク管理しておく

これは、例えば地震のように暴落はいつくるか、どこにくるか読めないのですから、前もって暴落が来ても良いようにしておこうということです。

私が思うに株に限らず投資をする人はたいていの場合、リスクを取りすぎているように感じています。

例えばレバレッジ投資だったり、信用取引、あるいは株式100%のポートフォリオなど、株式投資で儲かりたいと思うがゆえに知らず知らずのうちにリスクが大きくなりがちです。

私も過去にFXでリスクを取りすぎた経験がありますが、リスクの高い取引はいずれ破綻します。

投資で儲けたいという気持ちをこらえ、リスクをなるべく抑えることが結果的に投資で儲かることになると私は考えています。

では、具体的にどうやってリスク管理しておくかについて説明します。

株価暴落時を考えたリスク管理型ポートフォリオ2選

①株と債券を組み合わせたポートフォリオを作る

これは投資の世界では半ば常識になってきていますが、株式投資だけではどうしてもリスクが高くなりすぎるため、株の値動きと逆相関のある債券をポートフォリオに組み込んで運用するという話です。

例えば下記の私の記事でも紹介していますが、投資信託でも株100%のものよりも、債券を組み込んだものの方が当然リターンは小さくなりますが、リスクも小さくなります。

資産運用初心者におすすめだと考える投資信託1本 リスク別に選定

このように確かに株と債券を組み合わせるとリスクを抑えられそうです。

しかし、私には一つ疑問があります。それは株と債券の逆相関は今後も続くのかという話です。

株と債券を組み合わせればリスクが小さくなるというのは何十年も前から言われ、実際にシミュレーションをしても正しい理論であることは間違いないですが、世界金融恐慌時のリーマンショックでは株・債券に限らず全ての資産が大幅に下落したというデータがあります。

リーマンショック時の資産別騰落率 株式 債権 国内 先進国
世界金融恐慌時(2007年8月~2009年2月)の資産別騰落率

これを見ると日本国の債券だけは上昇しているので、リーマンショック時も債券はある程度の役割は果たせたと見ることもできるかもしれませんが、先進国債券・新興国債券は下落しています。

これを見て株と組み合わせる債券として日本国債券を持っておけば、うまくリスク分散できると考える見方もできますが、投資の怖いところはこれはあくまでもリーマンショック時の株・債券別の値動きがこうなったというだけで、今後もそうなるとは限らないという点には注意が必要です。

もちろん逆に、次に起こる株価暴落の際にはリーマンショック時に下落してしまった先進国債券・新興国債券が上昇する可能性もありますが、このリーマンショック時の値動きデータは株と債券は異なった値動きをするという古くから支持されている理論に一石を投じる結果であったということは頭に入れておいた方がよさそうです。

②株にリスク資産を全て配分するのではなく、現金もしくは金を保有しておく

ポートフォリオに株式と金を組み込んでリスク管理する方法

世界恐慌時のデータから、金を保有しておくというのも一つの方法かもしれません。

ただし、注意しなくてはいけないのは金価格は割と変動するということです。

金価格長期チャート リーマンショック 世界恐慌
金価格長期チャート 引用:第一商品株式会社HP

リーマンショック前の2007年とリーマンショック後で2010年で2倍ぐらいになっています。

このように金価格はかなり上下します。

ですので、ポートフォリオに組み込むとすれば、せいぜい多くても10%程度になるのではないでしょうか。

ポートフォリオに株式と現金(日本円)を組み込んでリスク管理する方法

金も値動きが案外大きく、なかなか初心者にはポートフォリオに組み込むのが難しそうですが、現金であればどうでしょうか。

現金のうち、特に日本円は資産運用の守り神ともいえるほど優秀な資産だと私は考えています。

というのも株価暴落時は通常、円が買われ円高になります。

ドル円長期チャート 株価暴落 リーマンショック時
ドル円長期チャート 引用:外為どっとこむ

ドル円チャートをみてみても、2007年末から2011年ごろにかけて急激に円高になっています。

円高になるということはそれだけ円の価値が高くなっているということですので、株価暴落時には円高で円の価値があがるため、株と逆相関があると捉えることができます。

そしてがなぜ株価暴落時に円が買われるのかというと、デモや暴動、戦争などが非常に起こりにくく日本の経済情勢が安定していること、金利の変動が極めて小さいことなどが主な理由です。

つまり、日本の現在の金利政策や経済情勢の安定が続く限り、株価暴落時の有事の円買いは今後も続く可能性が高いと考えられますので、株と別に日本円をある程度もっておくことが、株価暴落時のリスク分散になっているということができます。

まとめ 株と現金を組み合わせるポートフォリオが攻守最強か

株式投資にとってリスク分散は極めて大切です。

株はリスクがあるとはいえ、歴史的に見てもリターンが極めて優れている資産なので、暴落が怖いから株式投資をしないという選択肢は非常にもったいないことです。

ですので、株式と本記事で紹介したような債券、金、日本円などの別の資産を組み合わせることで、暴落時のダメージを少なくし、長期で安定的にかつ効率的に運用していくことができると私は考えています。

今回は債券、金、日本円と紹介しましたが、私のおすすめは日本円です。

その理由はまず債券については、リーマンショック時には株と同じように大きく値下がりしていたことから、これまで続いていた株と債券の値動きに逆の相関性があるという関係が今後いつまで続くかわからないと考えているからです。

そして金と日本円では日本に住んでいる限り、日本円で持っておく方が圧倒的に便利です。

その理由は単純で、日本円があればすぐに株式購入資金にできますし、単純に日本円は日本で生活するにおいて必須な通貨だからです。

実際、私はざっと株式7:日本円3の割合になるようにポートフォリオを組んでいます。

ただ日本円をポートフォリオの一部に組み込むには大きなデメリットがあります。

それは金もそうですが、日本円でもほぼ金利がつかないことです。

一番預金の金利の利率が良い楽天銀行でも0.1%程度ですから、ほぼ期待できないと考えてよいでしょう。

その反面、債券なら金利収入があります。

つまり、金と日本円は持っていてもほとんど金利がつかないため、「働かない資産」なのです。

ただ私は日本円・金ともに株価暴落などの有事には充分に「働く資産」になり得ると考えているため、日本円をポートフォリオに組み込んでいます。

そうは言っても投資家としては例え資産の一部であれ、日本円で持っておくことは非常にもったいないことは事実です。

次回は日本円の有効活用方法について考えてみようと思います。

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