チャイルドシートを助手席につけるのは違反ではないが超危険な理由

  • 2019年3月7日
  • 2019年3月18日

このような内容の記事は、他でもよく記載していますし、私のブログなんかよりも見やすく、丁寧に解説されているサイトはいくらでもあるので、わざわざ記事化するようなものでもないと思っていたのですが、子供を保育園の送り迎えするときなど、割とよく見かけるのであえて記事にしてみました。

この記事により少しでもチャイルドシートに関する認識が深まればと思います。

チャイルドシートを助手席につけるのは法律違反か

まず、助手席にチャイルドシートを設置すること自体は、法律では規制されていません。むしろ法律では「6歳未満はチャイルドシート着用の義務がある」としか規定されていないので、助手席に設置しても法律違反ではなく全くの合法です。

ちなみに私が乗っているトヨタ車の取扱説明書には、

「お子さまの安全のために、チャイルドシートはリヤシートに取り付けてください」

と記載されています。

よって、自動車メーカーはリアシート(後部座席)に設置することを推奨しています。

法律違反ではないのに、メーカーは助手席のチャイルドシートは推奨していません。それはどうしてなのでしょうか?

結論は、助手席のチャイルドシートが危険だから。これに尽きます。

チャイルドシートを助手席につけることの危険性

では何がそんなに危険なのでしょうか。前席だろうが、後席だろうが一緒なのではないでしょうか。実は大きく違います。その原因はエアバッグです。今走っている車はほとんどエアバッグ装着車ですが、このエアバッグが曲者で、トヨタのHPには下のように記載されており、

「ほとんどのクルマは衝突の際、乗員を守るためにエアバッグが展開します。
しかし開いたエアバッグがチャイルドシートに当たると、チャイルドシートが弾き飛ばされてしまい、
乗員に危害を加える可能性もあるのです。特に後ろ向きに取り付けるチャイルドシートはエアバッグと接触する可能性が強いといえます。

このことから「助手席にチャイルドシートを装着してはいけない」と言われているのです。

実際に助手席にチャイルドシートをつけていて、衝突した際、エアバッグが展開し、それにより3歳児が亡くなったという事故も過去に報道されていました。

それぐらいエアバッグの衝撃、エネルギーは強大なものなのです。ただ、ここでは特に後ろ向きのチャイルドシートについて言及されていますが、前向きのチャイルドシートならどうなのでしょうか?

前向きでも後ろ向きでも危険な助手席のチャイルドシート

結論から言うと、前向きでも後ろ向きでも危険です。

というのは、前向きチャイルドシートも同様に、子供が座る場合、大人が座る位置よりも前に座る形になるため、エアバッグが開いたときに、子供の頭に当たり、その勢いで頭が椅子に押し付けられて怪我をする危険性も危惧されています。

つまり、打ち所が悪いと頭蓋骨や顔面を骨折する可能性も充分に考えられます。

これについてもトヨタの説明書には

「やむを得ず助手席にチャイルドシートを取り付ける場合には、チャイルドシートを後ろ向きに取り付けないでください」
「助手席に前向きにチャイルドシートを取り付ける場合には、シートをいちばんうしろに下げて取り付けてください。」

と記載されています。

つまり助手席への後ろ向きのチャイルドシートの設置は禁止。前向きは一部容認という形になっています。

ここで気になるのは、トヨタの「シートをいちばんうしろまで下げて取り付けてください」をどう捉えるかですが、例えばヴィッツの助手席を一番後ろまで下げた状態と、アルファードの助手席を一番後ろまで下げた状態では、これら二つの状態が同一にして語ってよいものかという疑問点があります。

トヨタ車全部の説明書を網羅した訳ではないのでわかりませんが、仮にヴィッツのようなコンパクトカーの助手席を一番後ろまで下げたところで安全な距離が確保できるとは思えません。

チャイルドシート設置 自動車メーカー(トヨタ)、法律まとめ

これまでの経緯をまとめると、

国の法律はチャイルドシートを設置さえしていれば、どこであっても、どんな形であってもOK。

トヨタの見解は、後ろ向きは×、前向きは一部容認、ただしシートを一番後ろまで下げること。

加えて、私の見解は我が子のため、あえて危険を冒すことはないとのことからどちらも×としました。

簡単な表にするとこういうことになります。

助手席チャイルドシートの設置 後ろ向き 前向き 危険

これまで、助手席にチャイルドシートをつけることによる危険性を唱えてきましたが、輸入車の一部には助手席にチャイルドシートを設置しても良いものが存在します。

輸入車は助手席にチャイルドシートをつけても良い

例外として輸入車の場合、助手席エアバッグの作動を任意でON/OFFできる装置がついているものもあるようです。

この場合は作動をOFFにすれば助手席にチャイルドシートを設置しても何ら問題はありません。

やはり子育てという観点でみると海外の方が進んでいますね。

このことから、逆に考えれば、

輸入車メーカーはエアバッグ作動による助手席チャイルドシートの危険性を充分に認知していると言えます。

チャイルドシートを着用させるのは親の義務

チャイルドシートを着用させるのは親の義務です。また、我が子の命を守ってやれるのは親だけです。子供が泣き叫ぼうが決して、チャイルドシートを外すべきではありません

泣いて死ぬことはありませんが、チャイルドシートに乗っていなければ死ぬことがあります。きちんとチャイルドシートに座らない場合は、車での外出そのものを控えるべきです。

そもそも昔はチャイルドシートは必要ないという間違った認識

もちろん昔はチャイルドシートはありませんでした。ですが、昔はなかったから今も大丈夫という理屈にはなりません。

それを言うとそもそも昔はエアバッグもありませんでしたし、シートベルトもありませんでした。しかしそれでは安全性に問題があるとなり、シートベルトやエアバッグも標準装備になったのです。

チャイルドシートも同じで、義務化された背景には数多くの子供の犠牲者がいるわけです。このことを再度認識していかなくてはいけません。

子供はチャイルドシートを嫌がっても絶対に外さない/子供はすぐに理解する

私の子供も最初チャイルドシートで一人後部座席に乗るのが不安なのかずっと泣いていましたが、心を鬼にして決してベルトを外しませんでした。

我が子が泣き叫ぶのを見ているのは、親としても辛い気持ちでいっぱいでした。ただ、子供の適応力はすごいものです。徐々に慣れてきて、5回目ぐらいには泣かなくなりました。

もちろん全ての子供がすぐに慣れるとは言い切れませんが、何か月かかってでもチャイルドシートに慣れさせるべきです。

事故しないから大丈夫という過信を捨てる

助手席にチャイルドシートを載せても安全運転すればいいんじゃないの?と考える方もおられるかと思いますが、車の怖いところは「自分に1%の過失がなくても事故することがある」という点です。

居眠り運転で突っ込まれたらどうしますか?

アクセル・ブレーキの踏み間違えで突進してきたらどうしますか?

悪い言い方かもしれませんが、車の社会には常識外な頭のおかしい相手だっているものです。そのような人と出くわす可能性だってゼロではありません。

むしろ1000人いれば1人はいるものです。不測の事態も想定しておきましょう。

チャイルドシートをつけると狭くなるから設置しないのは親の身勝手な都合

所有している車が小さく、後部座席に設置すると、どうしても狭くなってしまい、助手席にチャイルドシートをつけざるを得ないという状況の方もいらっしゃると思います。

そんな方は、新しい車を買いましょう。中古ならいくらでも手に入ります。8人乗りのミニバンでも込みこみ20万から30万のものでだって探せばいくらでもあります。

持ち合わせがなければローンでも構いません。

借金してでも買うべきです。

日本車は優秀です。古くなっても走ります。日本車の耐用年数は平均的に見ても約13年ですので、15年乗ることだって充分可能です。

下リンクに自動車の耐用年数について詳しく記述しておりますので、ご参考にどうぞ。

https://zank0309.net/newcar-oldcar/

子供の命と数十万円どちらが大切ですか?結論は言わずともお分かりになることかと思います。

あなたが子供にこれまで注いだ愛情、これから注ぐであろう愛情、逆に子供からもらうであろう愛情は金銭には変えられないものでしょう。

正しい場所に正しく設置しましょう。

チャイルドシートの設置場所として最も安全な位置は

では、チャイルドシートを設置するのに最も適した場所はどこでしょうか?

それは運転席の後ろです。その理由は、事故の際、ドライバーは本能的に回避行動をとるからです。

例えば障害物にぶつかるときに、ドライバーは本能的に衝突を回避するためにハンドルを切ります。ですので、運転席側は衝突を回避できる可能性が高いのです。

反対に、助手席側はよけきれなかったり、また別の障害物に当たったりして衝突する可能性が相対的に高くなります。

よって、安全性は運転席側>助手席側ということになります。

すなわち運転席の後ろの座席が最も安全な設置場所という結論になります。

ちなみに、私の家族の場合は子供が二人いるので、運転席側の後部座席に下の子供、助手席側に上の子供という風に設置しています。

その理由としては、弱いであろう下の子をより安全な運転席側にするためです。これが正しいかわかりませんが、より体力のないものを、より安全なところに座らせるべきであろうという考えからです。

以上、助手席側のチャイルドシートの危険性と正しい設置場所についてご説明しました。

チャイルドシートの設置は道路交通法を守るためにつけるのではなく、子供の命を守るためにつけるものです。危険性と必要性を充分に認識しておきたいものですね

※補足
車両価格は高いですが、トヨタ車でいうとアルファード/ヴェルファイアであれば助手席スーパーロングスライド
というのが可能なグレードもあります。
これなら1.1mも後ろに下げられるので助手席にチャイルドシートを乗せても充分に安全です。
どうしても助手席にチャイルドシートを乗せたい方はこれをおすすめします。

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