自動車を購入し、維持していくためには整備をどこでしていくかというのは非常に重要なことです。
たいていの人は自動車を購入した正規ディーラーでそのまま整備もしてもらっているのではないでしょうか?
私も何も知らないころはディーラーのメンテナンスパックに入り、ディーラーの言われるがままに整備してもらっていました。
何もかもディーラーにまかせっきりでしたので、恥ずかしながらオイル交換やワイパーゴムの交換が必要なことすら知りませんでした。
しかし6年ぐらい前、これまでずっと付き合ってたディーラーの担当が変わり、その担当とあまり相性が合わなかったことがきっかけで車の整備をディーラー以外に出すことを検討しました。
そして今、俗にいう町工場のような自動車整備工場で車検のときやオイル交換のときはもちろん、車をぶつけたときも、ずっとお世話になっています。
その中で感じた、車のメンテナンスに自動車整備工場を選ぶ理由、メリット・デメリットについてご説明します。
整備工場の方が自動車正規ディーラーより技術が高い
これは意外かと思われるかもしれませんが、整備工場の方が修理に関する技術が高いと私は感じています。
正規ディーラーというのは実はあまり修理をしておらず、古くなったり悪くなった部品はほとんど新品に交換してしまいます。
例えば車のドアミラーの一部が破損して、その一部だけを交換したくても、ドアミラーセットとしてしか新品部品が供給されていないため、ドアミラーセット交換となり、修理代が高くなってしまうことが割とあります。
聞いたことがある方も多いかもしれませんが、これをアッセンブリー交換とかASSY交換とか言います。
これに対して整備工場だと、故障した部分のみを修理してくれることもありますし、店によっては中古部品やリビルト品を使用してくれることもあります。
また、車をぶつけてへこませたり、傷をつけたりした際、ディーラーにいって対応してもらうことも多いかと思います。しかし、実はディーラーではほとんどの場合修理はしておらず、近くの板金塗装ができる整備工場に委託しています。
要するに自動車ディーラーでは自動車部品はほとんど交換するだけ、車の傷、へこみ等の板金塗装は近くの整備工場に委託するだけなのです。
これが私が自動車ディーラーは「車を修理」する技術がないと考える理由です。
整備工場の方が自動車正規ディーラーより安い
そして肝心の整備代金ですが、これもたいてい整備工場の方が安いです。
整備工場の方が部品代が安い
前述しましたが、整備工場では部品の修理や、リビルト品の使用をしてくれるため、新品部品と交換するディーラーに比べて部品代が安くなります。
特にディーラーだとアッセンブリ交換になってしまう修理内容の場合だと整備工場の方が圧倒的に安くなることもあります。
板金塗装をしている整備工場ではディーラーでは上乗せされる紹介料がかからない
また、板金塗装にいたっては整備工場では自分のところでできるとこも多いですが、ディーラーの場合は整備工場に委託するので、ディーラーに紹介料を上乗せされます。
仮に板金塗装代が6万円だったとしてもディーラーを仲介したら6万円+紹介料2万円上乗せされ8万円になることも珍しくありません。
整備工場の方が時間当たりの工賃(レバレート)が安い
まず、車の修理に関する工賃はその作業にかかる時間で決められています。
私が昔通っていたトヨタのディーラーだと1時間かかる作業には8000円の工賃がかかっていましたが、今の整備工場では時間当たり6000円の工賃しかかかっていません。
これは整備工場によってまちまちなので一概には言えませんが、私が今まで整備工場を3か所出したことがありますが、どれもディーラーよりも時間当たりの工賃が安く設定されていました。
ここまではディーラーよりも整備工場のメリットを挙げましたが、もちろんデメリットもあります。
正規ディーラーと比べた自動車整備工場のデメリット
ディーラーの方が待ち時間が快適
車検の場合だと、車を引き渡してまた後日取りに来るという流れなので待ち時間自体はほとんどありませんが、修理やメンテナンスの場合は1時間程度、待つこともあります。
整備工場の場合は、だいたい事務所の一角に座って待っているエリアがありますが、たいてい狭く、雑誌がちょこっと置かれているだけです。
それに対しディーラーは、丁寧な受付、キッズルームも完備された広い待合ルーム、ドリンクサービス、豊富な雑誌類、展示している車の量、どれをとっても圧勝です。
ディーラーの方が代車がほぼ確実にある上に綺麗
整備工場の代車は運が悪ければ、ないこともあります。車検やメンテナンスであらかじめ予定がわかっている場合は代車を予約して確保できますが、故障を修理する場合など、急に行った場合は代車がないこともあります。
一度私は代車がなく、電車を乗り継いで家に帰ったこともあります。
その点トヨタディーラーの場合は、突発的な故障で代車がない場合でもトヨタレンタカーから無料で手配してもらえました。
また、整備工場の代車は軽自動車とか、年式が古い車だったりというのが多いですが、ディーラーの場合は代車が新型モデルだったり、ワンランク上の車だったりしますので、この点はディーラーの方がお得といえます。
ディーラーと違い整備工場にはとにかく入りづらい
これがもしかしたら最大のデメリットかもしれません。
ディーラーだと完全にウェルカムな雰囲気ですが、整備工場は特に始めていくところだととにかく入りづらいです。
整備工場によってはどこに車を止めたら良いのかさえ分からないようなところもあります。
これに関してはとにかく勇気を振り絞っていくしかありません。
町工場のようなところでも対応はかなり丁寧にしてくれますので、必要以上に恐れることはありません。
今の時代、対応が悪いとインターネット等ですぐ口コミされますので、行く予定の整備工場を事前にある程度調べておけば不安も取り除けそうです。
以上が自動車正規ディーラーと比較した整備工場のメリット・デメリットです。
まとめ ディーラーから整備工場に変えて毎回数万円節約できて大満足
私は整備工場で大満足しているがためにこういう記事を書きました。
実際、私の行きつけの整備工場は、かなり丁寧に整備してくれる上にディーラーよりも何もかも安く仕上げてくれます。
具体的に言うと、私は1800ccのトヨタアリオンに乗っていますが、ディーラーでは車検の度に12万~14万ぐらいかかっていましたが、整備工場に変えてからは9万~11万円にだいたい収まっています。
私はずっと同じ車を乗り続けていますので、ディーラーで車検に出していたころは車の年式が新しかったにも関わらずディーラーよりも整備工場の方が断然安かったのです。
また、一度、ぶつけてしまい板金塗装の見積もりをとった際もディーラーは10万円だったのに対し、整備工場では6万円でした。
このように車のメンテナンスはうまく選択するだけで、毎回数万円節約することもできます。
それに整備工場なら乗る車のメーカーが変わってもずっと長くお付き合いできるわけですから、自動車ディーラーだけでなく、整備工場とのお付き合いも考えてみるのも、あなたにとっても良い選択になるかもしません。