田舎暮らしの子育てについて考えてみた/現実は甘くない

近年、ノマドワークや在宅業務等で田舎暮らしを考えられる方も多くなってきたと思います。私もそういう生活に憧れを持っていますが、なにしろ今の仕事が研究職なため、研究設備がないと何もできません。研究職は実験をしてナンボです。ですので、ノマドワークはおろか在宅業務も難しい環境です。

ですが、憧れはありますし、自分がするならこう考えるといった想像をするのが好きなので、今回はノマドワークによって収入を稼ぎ、田舎暮らしをする生活を想像してみました。

田舎暮らしの方が人間関係が面倒なのか

どこに行っても人が多く、休日は人ごみで疲れてしてしまうような私のような人間には田舎暮らしはぴったりです。ただ、近所付き合いがやや億劫かと感じます。

今は地方都市に住んでいますが、隣人は合えば挨拶する程度で、何をしているか家族構成すら知りません。でも私は嫌いじゃないです。それはあまり人と関わりたいとも思いませんし、人と関わることがストレスと感じるからです。私は田舎は人が少ないからこそ、人間関係が濃くなり、ゆえに村八分などの問題が起こるのではないかと考えています。

田舎の自然は子供に良い影響を与えるか

今私は、3歳と1歳になったばかりの子供を育てており、自然の豊富さにはあこがれを持っています。

今住んでいるところは、子供と一緒に外を歩けば、車が走ったり、人が多かったりで、手をつないで歩くしかなく、なかなか子供を自由にさせてあげられません。公園に行っても遊んでいる子供がいっぱいいるので、ここでもなかなか自由にさせてあげられないものです。

この子供を外の自然で自由にさせてあげられるというのが田舎暮らしの大きなメリットだと感じます。

ただ、田舎に永住するとなると話は別です。というのも、子供が高校生、大学生と進学するにつれて「自然」というのは重要性が低くなってきます。もちろん魚が好きで、さかなクンのように自然を究める人間もいるのですが、一般的には子供が成長するにつれて自然があることによる重要性は小さくなってくると想像できます。

田舎暮らしでは子供の学歴が懸念点

田舎 子育て 学歴 子供

学歴が全てじゃないと思いながらも、学歴を気にしてしまうのが親というものです。そしてそれは現代の日本に暮らすことにおいては、あながち間違いではありません。

自分の子供にも会社に所属しなくても稼げるぐらいの能力があればよいのですが、稼げる能力があるかどうかわかるのが、せいぜい早くとも大学以降の話になるので、学歴はあらかじめつけておく必要があります

私もそうですが、独力で稼ぐ能力のない人間は学歴を必要とします。その学歴を考えた場合、田舎暮らしというのは果たして良い「答え」なのでしょうか?

子供がやや優秀だった場合

仮に偏差値55であったとします。都会であれば偏差値55に該当する学校は多くあります。しかし田舎になると通学範囲に偏差値50の学校と偏差値60の学校しかないという場合も珍しくありません。

私は出身は田舎でしたので、実際にそうでした。なかなか自分にあった偏差値の学校がないのです。この場合、偏差値55の学力はあるのに、偏差値50の学校に入ることになり、子供にとっては少し物足りなく感じるでしょう。

悲惨なのは超優秀だった場合

仮に超優秀で偏差値が70あったとします。しかし田舎で近くに良い学校がない場合、偏差値60の学校に妥協して入学するか、もしくはバスや電車を乗り継いで偏差値70にあった学校まで遠路はるばる通うか、あるいは最悪下宿して学校に通うなどの選択肢が考えられます。

堀江貴文さんは、著書「ゼロ」の中でこう語っています。堀江さんはゼロの中で福岡県八女市の出身で地元の中学に進学しました。堀江さんは地元の中学の中ではかなり優秀で、その才能を見抜いた教師が、「あなたのいる場所はここじゃない」と堀江さんを諭し、遠方ではあるが久留米大学付属高校への進学を進めてくれたと書かれていました。

その後、堀江さんは東大に入学し、在学中にオンザエッヂというIT会社を起業し、のちにはライブドアの創業者となり、今では宇宙開発事業を手掛けるなどビジネスに関しては、超優秀な人間です。

このとき、堀江さんにはたまたま自身の才能を見出してくれる教師がいたから、才能をより伸ばすことができたのですが、このまま八女市(八女市の悪口を言っている訳ではありません)にいたら、ライブドアという企業も生まれなかったでしょうし、今のように精力的に宇宙開発の民営化事業に取り組まれていなかったと感じます。

つまり、親が考える以上に環境が学力や人格形成に与える影響が大きいのです。そしてその環境の中でも「交友関係」というものが特に影響が大きいと言われています。

ご自身の人生を振り返られてみても、親よりも友人の影響を受けて歩んできた方が多いのではないでしょうか?

私自身もそうです。親が進学先も含め日常生活についても基本的に何も口出ししないタイプだったということもありますが、良くも悪くも友人の影響の方が圧倒的に大きかったです。

その環境が、例えばレベルの高い学校に行くと、必然的に周りの人間もレベルの高い人間が集まる可能性が高くなります。

「朱に交われば赤くなる」ということわざがありますが、どんな人間でも必然的に周りの環境に合せて生きるものです。これは、さかのぼれば遥か古代、人類が集団生活をしていたということに起因していると思いますが、本能的に人間は周りに合わせてしまうものなのです。

だったら周りの環境を整えてやればよいと考えます。レベルの高い学校にいき、周りをレベルの高い人間にした方が自分の子供のレベルも必然的に上がるのではないかと私は考えるわけなのです。

ここで、もちろん学歴差別をするつもりはなく、学歴がなくても優秀な人間はいくらでもいます。ですが、統計として客観的に目で見た場合、学歴が高い人間ほど、人として我慢できるとか、周りに配慮できるという学力だけではない、常識的な部分でみても優れている人間である確率が高いのが現実です。

車があれば田舎暮らしでも快適なのか

結論からいうと、車があれば充分というのは親の都合です。子供は車を運転できませんし、通学の際には公共交通機関を使うしかありません。

駅近くに学校があればよいのですが、田舎であればあるほど駅の近くに学校を建てるという概念がないように思いますし、そもそも公共交通機関で通学することを想定していないような立地の学校もあります。

その際、もしかしたら原付等で通学することになるかもしれません。実際に乃木坂46の大園桃子さんは鹿児島の曽於市出身で学校に許可を取り、原付で高校に通学されていたようです。親にとっては高校生が原付で毎日通学するなんて心配で仕方のないことだと思います。

通学面だけではなく、子供はいつまでたっても親と行動するわけではないので、子供のみで行動した際に田舎では限界がある状況になる可能性も考えられます。

まとめ

以上、雑多なまとまりのない文章、主張になりましたが、あくまでも私にとっては田舎暮らしは合わないのではないかという結論です。

もちろん田舎暮らしといえど、永住するわけではなく、子供が小さいうちだけ田舎に住み、ある程度大きくなり、進学等を考えるようになれば、都市部に移住する。ということができれば、それは素晴らしいです。最高です。私もできるならやってみたいですし、私が考える理想の暮らし方とさえ思います。

しかし、永住すると決めていくのであれば、いい面だけではなく、悪い面もあるということはどうも理解しなくてはならないことだと考えています。

近年、田舎暮らしの良いところだけばかりピックアップされていたように感じたので、私の考えをまとめてみました。

ただ、もうすでに田舎暮らしをされている方はそのようなことは承知のうえでしょうし、私に言われなくても充分に熟考されたことだと思います。

私は批判的な意見ばかり書いてしまいましたが、私自身、サラリーマンの私には実現できない「田舎暮らし」をされている方には敬意すら抱いておりますし、会社近くに住むという選択肢しかない自分にとって、田舎暮らしを選択できるという時点でうらやましくも感じている次第です。

以上、こんな駄文に長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

 

最新情報をチェックしよう!