長生きのために健康に気を使うよりも、車の運転・入浴・精神状態に気を付けろ

人は生きている限り死ぬということは避けられないもので、何気なく生活していると、この生活が永遠に続くような気がして、いずれ死が訪れるなんて、私を含む若い人はほとんど実感が湧いていないものと思います。

中には自分が死んだときにどうするか?と考えてすでに行動に移している方もいるでしょう。例えば、万が一自分が死んだときに、大切な人が困らないように生命保険をかけているという方も多いのではないでしょうか?

もちろんそれはとても大切なことです。しかし、今回は死んだ後にどうするか、ではなく死なないためにどうするかを考えてみます。

健康に気を付けることが長生きの秘訣とは言い切れない理由

死なない方法としてよく実践されているのが健康に気を使う方法です。

日本人の死亡原因で最も多いのがガンですから、ガンにならないように禁煙したり、定期的にガン検診したり事前に対策されている方もいるでしょう。また、生活習慣病にならないように、適度な運動、規則正しい食生活を実践されている方もおられます。

しかし、そういった行動は、果たして効果があるのでしょうか?ガンや生活習慣病は遺伝や体質の影響も大きく、どうやれば未然に防げるのか解明されていない部分まだまだ多いです。

例えば普段から適度に運動している人と、まったく運動していない人の糖尿病にかかる確率を調べたデータがあったとします。こういう場合、もちろん適度に運動している人の方が糖尿病にかかる可能性が低いというデータがでます。それでこれだけを見て、果たして糖尿病にならないためには適度な運動が必要だと言い切れるでしょうか?私はある程度の相関があったとしても、決してそうとは言い切れないと考えています。

というのは、普段から健康のために適度に運動している人は、必然的に食生活も健康的にするように努めていますし、逆に、普段から健康に特に気にしていない人は食生活にも無頓着な可能性が高いからです。

このように個人差や他の要因の影響が大きいデータというのは解釈が難しい傾向にあります。

11年間ジャムパンだけを食べ続けた少年の衝撃の血液検査結果

昔みたテレビ番組で、イギリスに住む11歳の少年が、これまでジャムパンだけを食べ続けてきた生きてきたという話がありました。

もちろん赤ちゃんの時はジャムパンは食べれらるはずもなく、ミルクを飲んでいたはずなので11年間というのは誇張表現に違いありませんが、テレビ番組にそんな野暮な突っ込みはいりません。

とにかく偏食でジャムパンのみを食べ続けてきたそうです。その少年の血液検査を番組で行ったところ、なんと「異常なし」だったそうです。それどころかジャムパンから摂取できるはずがない栄養素も得られているとのことでした。血液検査を担当した医師は、「体内で必要な栄養素が作り出されているとしか考えられない。」のようなコメントをしていたのが印象深く残っています。

ただ、この話を聞いて、「じゃあ自分も好きなものだけを食べ続ければいいや」と思うのは早計です。この少年が特異体質を持っている可能性は否定できないからです。

これからわかることは健康に対する個人差は非常に大きく、もはやそれは統計をとってデータにするのが困難なぐらいなのではないかと思うのです。つまり、健康に気をつけようが、気をつけまいが、結局体質による個人差が大きく、「健康的な生活」は人によって異なるのではないだろうかとさえ感じています。そう考えると、「健康的な生活」をすることは必ずしも長生きにつながる訳ではなさそうです。

65歳まで生きられるのは8人に1人

ここで一つ私が驚かされたデータがあります。それは、

  • 男性:65歳まで生きる確率が約87%
  • 女性:65歳まで生きる確率が約93%

この数字を見て案外確率が低いなと驚きませんでしたか?

仮に男子20人、女子20人の40人のクラスを考えた場合、そのクラスの中で男子2~3人、女子は1~2人は65歳になる前に死ぬということで、クラスメートと65歳で同窓会をした場合、4人はすでに亡くなっているということなのです。そう考えると仮に、自分が65歳で死んでいたとしても統計学的にも何らおかしいことではない訳です。

私は今30代ですが、これまで当たり前のように年を取ってきました。そしてこれからも当たり前のように年を取り続けていくと思っています。しかし、このデータを見るとそれが当たり前ではないようにすら感じさせられるのです。

健康に気を付けても、体質の影響が大きいですし、普通に生きているだけでは、ざっと10人に1人は65歳になる前に亡くなってしまいます。では、仮に少なくとも65歳まで生きる確率を増やすためにどうすれば良いのでしょうか?

65歳まで生きたければ、健康よりも車の運転・入浴・メンタルケアに気を付けるべし

冒頭で説明したように健康に関しての統計データの取扱いは難しいため、単純に身の回りに起こりうる事象に対してどれぐらいの死亡率があるのかについてとった統計データを紹介します。

これは週刊ポスト2015年8月21・28日号に掲載されていたデータですが、

事故、事件、病気、自然災害……気になる「死ぬ確率」(1年間10万人あたりの死者数)を一覧表にまとめてみた。

  • 【航空事故】0.0097人
  • 【交通事故】3.2人
  • 【豚の生レバー】0.71人
  • 【ふぐ】0.033人
  • 【風呂で溺死】3.1人
  • 【階段等で転倒】2.1人
  • 【落雷】0.011人
  • 【大雪】0.074人
  • 【ヒグマ】0.00094人
  • 【ハチ】0.015人
  • 【火山噴火】0.0028人
  • 【地震(津波)】1.0人
  • 【津波のみ】0.16人
  • 【デング熱】0人
  • 【熱中症】1.4人
  • 【海】0.28人
  • 【山】0.24人
  • 【他殺】0.27人
  • 【自殺】21.9人

出典:週刊ポスト2015年8月21・28日号

これらを見ると興味深いことがわかります。

交通事故で死ぬ確率は飛行機事故で死ぬ確率の300倍以上

飛行機事故は大きく報道されるため、飛行機は危ない乗り物と思われがちですが、実際は極めて安全な乗り物です。

この確率に当てはめると、飛行機事故に遭う確率よりも、空港に行くまでに交通事故に遭う確率の方が高い訳ですし、もっと言うとハチに刺されて死ぬ確率の方が高いです。

つまり、飛行機に乗る際に、どうか落ちませんようにと願うよりも、日常生活でハチに刺されないよう黒い服を着用しないあるいは、雷が落ちないように金属のネックレスやベルト等の装飾品を漬けないようにする方が遥かに合理的なのです。

車の運転より危険!入浴という行為

これは主に高齢者が湯船につかることによる急激な温度変化と、若者でいうと泥酔しておぼれてしまうことがあるため、このような高い確率になるのだと推察できます。

しかも驚くべきことに、風呂で溺死する人数が交通事故で死ぬ確率が同じであるだけで、ここには、お風呂場ですべってころんで打ち所が悪かったというケースが含まれないということです。お風呂場での死因で一番多いのは溺死ですが、二番目に多いのは実は、頭部外傷なのです。つまり、その確率を加味すると、お風呂場はいわば日常生活で一番危険な場所といえるでしょう。

交通事故を起こさないように運転しているドライバーの方は多いと思いますが、お風呂で転ばないように、溺れないように気を使う人はあまり聞いたことがありません。長生きしたければ、入浴という行為は運転よりも神経を使うべきなのです。

私の親はもうすでに60歳を過ぎています。運転に「気を付けてね」と言ったことは何度もありますが、お風呂に行く際に「気を付けて」とこれからは言うべきだと感じた次第です。

交通事故死の7倍多い自殺

この統計データからだと5000人に1人は自殺している計算です。

特に自殺は若かろうが、高齢だろうが関係なく、誰にでも突然起こりうることなので、これに関しては特別に注意が必要だということです。

死亡率だけについて言えば、特に思春期の子供がいる人は、交通事故や海、山のレジャーについての危険を教えるよりも自殺をするぐらい追い込まれていないか、負荷がかかりすぎていないかメンタルケアをしてやるべきです。

大人の場合は、自身の精神状態に常に気を配っておく必要がありそうです。もはや自身で解決できない場合、少しでも異変を感じた場合は心療内科に通うなど、他人の助けを積極的に求める必要があるくらい重要なことなのです。

「病は気から」という言葉がありますが、現代のストレス社会においては「死も気から」になっているのが現状です。

結論:災害に対する備えよりも日常の行動に対する余裕が長生きの秘訣

以上、統計データを見ると今まで考えもよらなかった結果が出て興味深いことがわかりました。

  • 飛行機事故を気にする人はフグを食べるべきではない
  • お風呂はできるだけ入らずシャワーで済ます。もし入浴する際には極めて慎重にすべし
  • 地震を恐れるよりも階段で転ばないように気をつけるべし
  • 登山でヒグマを恐れるより、ハチを恐れるべき。むしろ遭難したりしないように綿密に行動すべし
  • 旅行は車で行くのではなく、極力日本が誇る新幹線を使うべし
※新幹線の運行による死亡者数は0人です。つまり新幹線で移動すれば100%死にません。ただし、あくまでもこれは新幹線の運行によって死ぬ確率ですので、新幹線で災害に遭った場合は別の話です。

人生長生きできるかどうか、これを知っているか知らないかが非常に重要かもしれませんね。

健康に関して流れている嘘か本当かわからない情報よりも、死亡リスクを確実に減らすことができます。案外日常生活で気を付けていることは、確率から考えるとあまり合理的ではなかったりもします。

この週刊ポストが出した統計データの信ぴょう性がどれほどあるものなのかというのが分かりませんが、このデータについては日常生活において、一考する価値がありそうですね。

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