新車と中古車のどっちが得か/耐用年数・維持費・価格差から徹底検証

  • 2019年3月6日
  • 2019年3月18日

自動車の購入を検討される際には、新車を購入するか、あるいは中古車を購入するかどちらか悩まれる方も多いと思います。私自身も金銭的にどちらを買う場合か悩むことがあり、今回は、徹底的に試算した結果を報告します。

さて、ここで私は自動車はいわゆる消耗品と私は考えているため、まず、自動車の耐用年数を知ることが大事です。

自動車の耐用年数が年々伸びている2つの理由

自動車の寿命をはかる指標として、平均車齢、平均使用年数から考察できます。

  • 平均車齢:新車・中古車を問わず、現在登録されている車が何年使用されているか
  • 平均使用年数:新車で登録されてから廃車になるまでの年数のこと

理由① 平均車齢は20年間で3年も伸びた

平均車齢のデータは下表のように徐々に伸びてきています。

平均車齢推移データ
平均車齢の推移 自動車検査登録情報協会HPより

この図の場合、一般的に自家用車として購入する場合は黒丸部分ですが、2018年のデータで、平均車齢は8.5年となります。

昔、車の寿命が10年10万キロと言われた1990年代は車齢5年以下です。つまり平均的に車を購入してから5年経てば買い替えしていた時代です。

これは俗にいうバブル経済のときのことで、具体的に新車を7年で乗りかえる人が50人、中古車で3年乗りかえる人が50人いれば、平均車齢は5年ということになります。それと比べて、2018年の平均車齢は、バブル崩壊後右肩上がりで車齢は伸び続けており、今ではおよそ8.5年となっています。つまり、20年前と比べておよそ3年も乗り換えサイクルが長くなったということが言えます。

理由② 平均使用年数は20年で4年も伸びた

こちらも車齢と同様にバブル以降、右肩上がりです。

平均使用年数推移データ
平均使用年数の推移 自動車検査登録情報協会HPより

20年前の9年と比べ、2018年では13年と約4年間使用年数が伸びています。つまり10年10万キロが車の寿命と呼ばれていたころは、確かに使用年数のデータから見ても、10年程度で車が手放されていたことがわかります。

しかし、2018年現在、平均使用年数が13年以上となってきているので、車は平均的に13年もつということがわかります。しかもこれは恐らく私の予想ですが、13年経つと自動車税が割増になるため、それがきっかけになって買い替える人が多くなっているだけで、車自体はまだまだ長持ちすると考えています。このように、年々、中古車にしろ新車にしろ、一台の車を長く乗る傾向になってきたと言えるでしょう。

ゆえに、仮に今回は自動車自体の耐用年数は13年と仮定し、新車で13年乗るか、お買い得感の強い5年落ちの中古車を8年乗るかで価格差をシミュレーションしていきます。

徹底検証:新車を買うか5年落ちの中古車を買うかどっちが得か

ここでは、国内での知名度や人気が高いトヨタプリウスを例にします。

まずは、新車と中古車の車体価格差についてです。下記のように仮定してざっくりとした試算します。

新車と中古車の車体価格差

新車の場合

プリウスの人気グレード Sツーリングセレクション車体価格270万円にナビ+バックカメラ+ETCをつけたとして315万円。新車値引き15万円あったとして300万と仮定。

中古車購入の場合

プリウスは2015年にフルモデルチェンジしているので、前型の2014年式Sツーリングセレクションで試算。

2014年式、走行距離5万キロ、ディーラー販売中古車、保証込み相場が、ざっと込みこみ130万円程度。

これらの新車購入の場合、中古車購入の場合の価格を用いて、車両代金に関する一年あたりのコストを試算します。

  • 新車販売で300万の車を13年乗ると、年間23万円のコスト
  • 新車300万の車の5年落ちを130万で購入して8年乗ると、年間16、3万円のコスト

とになります。では、次に維持費について比較していきます。

新車と中古車の維持費比較

一般的に中古車購入の場合は新車に比べ維持費が高くなります。ただ、今回の試算では、中古車もディーラーの保証に入ると仮定しているのと、冒頭の平均使用年数である13年間使用するという仮定ですから、大きな故障はなく、消耗品交換のみでの維持費と考えます。

車検+消耗品代を込みで車検時に一括で計上し、タイヤ交換代は消耗品代として考えるには大きすぎるため、それぞれ任意の年に計上しました。

新車 中古車 維持費比較

この図から読み取ると新車の年間維持費が13年乗ったとして、年間7.4万/円、5年落ちの中古車に8年乗ったとして、年間9万円となります。次は燃費差です。ガソリン代も無視することはできません。

新車と中古車の燃費比較

この場合、新車は現行型、中古車は前型になっているので、燃費が異なります。燃費を目的に買い替える方もいるぐらいですので、距離数を乗る方にとっては決して無視できない差になると考えます。

そしてこれを試算した結果が下記の表になります。

新車と中古車どちらが得か 燃費 維持費 ガソリン

ざっと年間約1万円の差額です。これをどう思われるでしょうか?私は案外少ないと思いました。

カタログ燃費を見ると、年々進化し続けているので、新しい車ほど飛躍的に燃費が良くなっているように見えますが、カタログ燃費はあくまでも理論値。口コミサイトのe-燃費のデータから見ると、現行22.5km/Lに対して、先代は19km/Lなのでそこまで大きな差になりませんでした。

e-燃費データの信頼性
e-燃費とは実際にその車を所有している方の口コミからとったデータです。それゆえにデータの信頼性はデータ数に大きく依存する形となりますが、プリウスのような人気車種の場合はそのデータ数は統計的に充分であると推定しても問題ないかと考えています。

新車・中古車のどっちが得か徹底検証まとめ

これまでの試算結果を簡単にまとめたのが下表になります。

新車と中古車どちらが得か 維持費 比較

トヨタプリウスについて

  • 新車を13年間乗った場合、車体代金も考慮したところ年間およそ37万円あれば乗れます。
  • 5年落ちの中古車を8年乗った場合、年間33万円あれば乗れます。

よって、この2者の比較の場合、新車に乗る幸せを年間4万円で買うかという点が判断材料になるでしょう。

こう考えると、新車に長く乗れば中古車と大差ないですよね。これぐらいの金額差であれば、新車の方が新型プリウスであることのメリットが大きいような気がします。

型落ちに乗っていると新型が良かったなーと思う瞬間が必ず来るからです。しかし、結局新型買っても5~6年経てば、型落ちになりますので、気にしても仕方ないことではあります。

ただ、新車の場合は、初期投資がかかるので5年で飽きた、7年で飽きたとなるとその分金銭負担は大きくなりますので、中古車の方がリスクは小さいと考えます。

以上、新車を買うか中古車を買うかを金銭面のみで考察した結果、長く乗れる自信のある人は新車何年も同じ車に乗ると飽きる、近々ライフスタイルが変わる予定という方は中古車とよくあるどっちつかずの結論になりました。こういうのは結局その人の価値観次第ということになっちゃいますね。

補足
今回の試算ではエコカー減税や自動車保険は考慮しておりません。新車の場合、エコカー減税により、維持費は安くなりますが、車両保険が高くなります。反対に、中古車の場合、エコカー減税は小さいですが、車両保険は安くなります。ですので、±0になると仮定しました。エコカー減税は細かく改定されるため、このようにおおざっぱに仮定して試算した次第です。

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