投資初心者に投資信託「e-MAXIS slimバランス(8資産均等型)」をおすすめする理由と注意点

  • 2019年3月23日
  • 2019年3月18日
  • 投資

私はこれまで初心者におすすめの投資信託として、1本だけで積み立てる運用をお勧めしました。詳細は下記リンクになりますが、

資産運用初心者におすすめだと考える投資信託1本 リスク別に選定

  • e-MAXIS slim全世界株式オールカントリー
  • ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)

以上の2種をおすすめしました。今回はそれとは別にもう1点おすすめの投資信託があります。それは、e-MAXIS slimバランス(8資産均等型)です。

なぜこの投資信託を先の記事でおすすめしなかったかと言うと、これまでの運用成績上、e-MAXIS slimバランス(8資産均等型)は8資産に分散はしているのに、リスク自体はニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)よりも高いからです。

しかし、投資信託のこれからの成績と過去の運用成績から測れるものではありません。

そういう意味で、今回おすすめする投資信託は充分魅力的ですので、今回はその投資信託について詳しくご説明いたします。

eMAXIS slimバランス(8資産均等型)がおすすめな2つの理由

①eMAXIS slimバランスは8つの資産へ分散投資がこれ1本で可能

eMAXIS slimバランス(8資産均等型)はその名の通り、8つの資産に均等に分散投資する投資信託です。

その内訳は日本株式:先進国株式:新興国株式:日本債券:先進国債券:新興国債券:日本REIT:先進国REITが12.5%ずつの比率で運用される投資信託です。

ニッセイ・インデックスバランスファンド4資産では国内株式・外国株式・国内債券・外国債券の4資産でしたが、8資産ではそれよりも更に細分化され、外国を先進国、新興国に分け、さらにREITを組み入れることで8資産に分割されています。ここで、REITとは不動産を集めた投資信託の事ですから、8資産では、株・債券の他にも日本と先進国の不動産にも投資されることになります。

投資の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉があり、卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした時に全部割れてしまいますが、何個かのカゴに盛っておくと、たとえカゴを落としても他のカゴがあるからダメージを抑えることができるという意味です。

ここで紹介した投資信託はどれも分散は効いていますが、所詮オールカントリーは株、4資産は株と債券の2種類への投資でした。しかし、8資産では不動産(REIT)も組み込んでいるため、更に分散が効いています。

つまり8資産は投資信託一本でできる究極の分散投資とも言えます。

②eMAXIS slimバランスは購入手数料無料&信託報酬・実質コストが安い

投資信託で重要なのは、手数料等ですが、これもeMaxis slimバランスはかなり安い部類です。

投資信託にかかる手数料は、購入手数料・信託報酬・その他手数料がありますので、それぞれについて確認していきましょう。

まず購入手数料は無料です。株だと売買すると、買い手数料・売り手数料がかかりますが、こちらは無料です。これはeMaxis slimバランスに限らず投資信託は手数料無料のものが主流になってきつつあるいい世の中になりました。

あとの手数料は具体的に運用先の三菱UFJ国際投信が発行している運用報告書を確認すると、まず信託報酬が0.219%、トータルコストが0.278%なので、そこからその他コスト(実質コスト)を算出すると、0.059%となります。

eMaxis slim バランス(8資産均等型)運用報告書 手数料 実質コスト 信託報酬
eMaxis slim バランス(8資産均等型)の運用報告書 引用:三菱UFJ国際投信HPより

このコストはかなり優秀です。100万円運用しても毎年2190円しかかかっていないことになります。

実際、自分の資産でこの8資産にバランスよく配分するとなると資産額にもよりますが、100万円の場合は、それぞれ12.5%ずつ購入するため、8回分の購入手数料、および定期的なリバランス(8資産のうち12.5%を超えたり減ったりした資産の比率調整すること)コストがかかりますし、何より手間がかかることになります。

よって、このeMaxis slimバランスは手軽に、かつ安く8資産への分散投資をできる優れた投資信託と言うことができます。

eMAXIS slimバランス(8資産均等型)の注意点

このように8資産にも分散されており、盤石に見えるeMaxis slimバランス(8資産均等型)ですが、ひとつ注意点があります。

8資産バランスは4資産バランスと比較してリスクを軽減できているわけではない

eMaxis slimバランス(8資産均等型)の方が、私のおすすめしているニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)よりも資産分散が多い分、リスクが分散できているように思いがちですが、実際はそうではありません。

むしろ8資産の方がリスクは高いです。

8資産にあって4資産にない運用商品である日本・先進国REIT、新興国株式・債券の4つのリスク&リターンが大きいからです。

国内・先進国REITのリスクが大きい

特にREITは不動産を証券化したものです。国内に関して言えば、日本の不動産は日本株よりもハイリスクです。

下表はやや古いデータですが、2012年度までの国内株式・国内債券・国内REIT、国際株式・国際債券・国際REITの資産別の年別リターンをまとめた図です。

アセットクラス年間別トータルリターン 国内株式 国内債券 国内REIT 国際株式 国際債券
年間トータルリターン平均の推移

これから見ると、国内、国際REITの下落幅は世界同時株安のリーマンショック時の2007~8年は株と同等かそれ以上の下落をしています。

もちろん、その他のリターンが良い年は株を上回るリターンが得られる年もありますが、リターンが大きいということはそれだけリスクも大きいということは頭に入れておかなくてはいけません。

新興国株式・債券のリスクが大きい

また、新興国株式・債券は先進国や日本のものよりも経済情勢が不安定なことから、総じてリスクが高めです。

わかりやすく言えば南アフリカランドやトルコリラ、メキシコペソなどは高金利であるため、FX等の通貨取引では人気ですが、高金利であるがゆえに価格が不安定で、記憶に新しいところでは2018年にはトルコリラショックがありました。

こういうのを為替リスクといいますが、これの他にも政治的リスクというのもあります。

政治的リスクはカントリーリスクとも言われますが、内戦や政権交代、また税制や法律の突然の変更など、その国が未成熟がゆえに潜在するリスクのことです。

仮に政権が交代して、政策が変わればその国は一夜にしてガラっと変わってしまう危険性をはらんでいるということも言えます。

このように新興国は日本やその他先進国よりも経済情勢が不安定なことから価格が乱高下しやすいために、その分リターンは大きくなるもののリスクが高くなりがちです。

まとめ eMAXIS slimバランス(8資産均等型)は優れた投資信託である

以上、これまでeMAXIS slimバランス(8資産均等型)について説明してきましたが、ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)よりもリスクは大きくなるものの、手間なく8つの資産に分散投資できるという点では大きなメリットがあり、非常に魅力的な投資信託です。

しかし注意していただきたいのは、今回、8資産のリスクが4資産のものよりも大きくなるという話をしましたが、これはREITが設定された2004年以降の話のことであり、今後もこれまでのようにリスクが高くなるかどうかというのはまた別の話だということです。

過去のデータはあくまでも過去のデータであり、それ以上でもそれ以下でもありません。つまり、今度の運用成績においては無関係とはいいませんが、あくまでも参考程度と捉えておく方が無難であると私は考えています。

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