資産運用・株式投資で最も大事なことは投資対象について完全に納得した上で投資すること

  • 2019年4月5日
  • 2019年4月5日
  • 投資

私は当ブログの記事内では貯金ではなく、貯蓄、中でも株式投資が資産形成に優れているとお伝えしています。

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そこで、私は株式投資をする前に、投資信託を購入する前に必ずやってほしいことがあります。

それは投資対象について完全に納得することです。

というのも私は過去に書籍で勧められていた銘柄をたいして理解しないまま購入してしまい、ある意味大きな損失を出してしまったからです。

私の苦い過去の経験をもとにお伝えしたいと思います。

上場投資信託ETFを書籍で勧められていたからという理由で購入

2011年ごろの話です。当時私は今の会社に入社し、1年後のことです。

就職して1年経過し、そこそこ貯金も増えてきた時期で、兼ねてから興味のあった株式投資をしてみようといろいろ調べていました。

その中で簡単に分散投資できることから上場投資信託(ETF)に目をつけました。

当時は今ほど、投資信託に優良な商品がなかったので、手軽に分散投資ができるETFが注目され始めていた時期です。

そこで、ETFについて書かれている書籍を読み、その書籍の中で紹介されていた、「VT」というETFを購入することに決めました。

そのVTとはそれ一本で世界47か国、約8000銘柄に分散投資できる、今でもかなり人気のETFです。

銘柄の選択自体は間違っていないどころか、新入社員で投資初心者にしてはかなり良い選択をしていました。

投資対象を理解せずに購入したため長期保有のつもりが半年ももたずに売ってしまった

ETFの関連書籍を読んで、「よくわからないがとりあえずVTってのを購入して長期の間ほったらかしにすれば良い」という理解でVTを購入した私は、長期保有はおろか、

半年も持たずに売ってしまいました。

それはなぜだったのか当時を振り返ってみることにします。

VT長期チャート 引用:マネックス証券

VT ETF チャート 
VT長期チャート

これが私が投資したVTのチャートです。だいたい2011年の4月ごろですから、基準価格が約34ドルの時に購入しています。

それからVTは下落基調になり、その5ヶ月後には赤矢印のところで30ドルを切っています。

実はここが私が売ってしまったポイントです。

私が購入するまではVTは上昇基調にありましたが、私が購入した2011年4月から下落基調に転じます。

当然私が買ったVTが含み損が膨らみ、そのおよそ5ヶ月後の2011年9月に含み損は約15%になりました。

私はこの含み損に耐えきれず、長期保有目的で購入したVTを半年も経たない間に投げ売ってしまったのです。

当時はリーマンショック後ということもあり、もう一度あのような暴落があるのではないかという私の妄想から、VTの価格はもっと下がると勝手に思い込んで売ってしまう、俗にいう「狼狽売り」です。

そしてその後チャートを見れば明らかなのですが、30ドルを割ったその後は相場は堅調に推移し、2019年4月現在の基準価格は70ドルと、当時の30ドルと比べておよそ2.3倍になっています。

最初に私が思い描いたようにVTに長期投資していれば資産は2.3倍になったことになりますし、VTは配当があるので、それを考慮すればもっと資産が増えていた計算です。

これは自分自身がVTについて充分理解していないから起こったことです。

なぜ投資対象を理解できていなければ含み損に耐えきれないのか

私はVT自体、ざっくり全世界の株式に投資しているとしか理解しておらず、VT自体のリスクを充分に把握できていなかったのです。

VTは世界経済全体に分散して投資しているといえど、所詮株式ですので、それなりの値動きはあります。

リーマンショックのような株価暴落時では約半分になることも充分あり得るリスク資産なのです。

私は当時、VTに対して最悪半分になる可能性もあるという理解ができておらず、世界に分散して投資しているためリスクも分散できているという極めて抽象的な情報しか持っていませんでした。

そのような状況下で、VTが半年もたたずに15%下落した現実を目の当たりにし、「全然リスクが分散できていないじゃないか」「世界分散投資でこんなに値下がりするなんてリーマンショックがまた来るのか」と一人で勝手に慌てふためき、結果含み損に耐えきれず、半年持たずに手放してしまったのです。

つまり、私のように投資対象を充分に理解していないと、自分のポートフォリオが含み損になってしまったときに、その予想外のプレッシャーに耐えきれず、株を手放してしまうということになってしまうのです。

少なくとも投資対象の予想最大損失額ぐらいは頭に入れておこう

では投資対象のどこまで理解しておく必要があるのかについて考えてみます。

正直100%理解するのは難しいです。

というのも個別銘柄では現在の業績、決算内容、今後の事業展開、予想される収益性など、ETFや投資信託の場合は、個別の株を何百と組み入れているので、完全に個人投資家がその内容を100%理解するのは少々困難だと思います。

ですので、私は個人投資家は最低限、特に最大損失額ぐらいについては理解しておくべきだと考えます。

投資対象に対する期待リターンはほとんどの人が頭に入っていると思いますが、最大でどれぐらい損失を出しうるか頭に入っている人は意外と少ないと私は感じています。

加えて言うと、最大損失額の他にも、どれぐらいの値動きがあるのか(ボラティリティ)や個別銘柄であれば倒産リスクや政治的リスクなどがどの程度あるのかを把握しておくべきです。

自分の投資対象を充分理解していれば、私のように不用意な狼狽売り等の無駄な投資行動は避けられます。

投資対象についての理解が進めば長期投資するのも難しくない

私のような素人の投資家には長期投資が前提です。

株式投資はそんなに儲かるものではなく、所詮年間数%のリターンしか生まないと私は考えています。

ですので、株式投資は長期保有して福利の力を活かすのが、一番効果的な資産形成への道と私は考えています。


関連記事→→株で儲ける方法は株は儲からないと理解すること


そして、長期投資する上で大切なもう一つのことは投資する力を抜くことです。

長期投資っていうと、ただほっとけばよいと思われがちですが、このただほっとくだけがなかなか難しいのです。

人は利益が出れば売りたくなりますし、本記事でも書いたように予想以上に損失が出れば売って一旦ポジションをリセットしたくなるものです。

ですので、株式投資をして5年10年、20年とほったらかしにできる人は意外と少ないです。

元ジャイアンツの杉内投手は「力を目いっぱい入れることは赤ちゃんにでもできるぐらい簡単だ。ただ、力を抜くことが一番難しい」というようなことを述べていると、とある記事で読んだことがあります。

投資もこれと同じで、力を入れて頻繁に売り買いすることは誰にでもできます。

むしろ投資初心者から中級者になると、往々にして、頻繁に売り買いしたがるようになります。

ただ、力を抜いてじっと相場を見守るというのは案外難しいものです。

投資も適切に力を抜けるようになってからが一人前かもしれませんね。

まとめ 投資対象に対する適切な理解は長期投資には必須

以上、株式投資を含む資産運用をする上で、投資対象に対する理解というのは極めて重要です。

仮に良い銘柄を選択しても「なぜその銘柄が良いのか」「どれぐらいのリスク&リターンがあるのか」を理解していないと、むやみに売り買いを繰り返し、結果、そのまま持ち続けて長期投資した方がよかったなんてことは投資の世界ではよくある話です。

投資といえば何に投資をすれば一番良いかというのが永遠のテーマのようですが、実は投資対象については株式投資において、極端な話、何だって良かったりします。

しかし、この記事で主張したように「投資対象に対する理解」は絶対に必要です。

ですので、仮に書籍やインターネットで良さそうな株や投資信託を見つけた場合、過去の私のように、それを盲信するのではなく、自分なりに調査して理解すべきだと私は考えます。

その理解がのちのち起こるであろう株価暴落相場での精神安定にもつながりますし、長期投資の支えとなることでしょう。


以下関連記事の紹介です。

過去に私はこれまた投資対象に対してリスクの理解を誤った結果、大損失したことがあります。

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その中で私は一般投資家には個別銘柄ではなく、投資信託をおすすめだと考えています。

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